今日はここまで

赤まんま

2010年01月27日 23:47

お雛様板絵

時間切れでここまでです。
まだお内裏様は持ち物を持っていませんし、台座も不十分です。
桃の花もまだまだです。


葉書の大きさと比較してみました。
この大きさでこの一枚で壁に飾れたならば、玄関などの少しの空間でも季節を招き入れて楽しめると思います。
  おまけ  
    

<読書の時間>
先日のお誕生日のプレゼントに入っていた本です。
以前、送ってくれた「家守綺譚」も面白かったのですが、これはもっと面白い。


梨木香歩/著  新潮文庫

わたしはひどいことをしました。神さまはわたしたちをおゆるしになるでしょうか――。
コウコは、寝たきりに近いおばあちゃんの深夜のトイレ当番を引き受けることで熱帯魚を飼うのを許された。夜、水槽のある部屋で、おばあちゃんは不思議な反応を見せ、少女のような表情でコウコと話をするようになる。ある日、熱帯魚の水槽を見守る二人が目にしたものは――なぜ、こんなむごいことに。コウコの嘆きが、おばあちゃんの胸奥に眠る少女時代の切ない記憶を呼び起こす……。


「細工は流々仕上げを御覧じろ」という題の神田橋 篠治<精神科医>
の解説がまた面白いと思った。
「エンジェル エンジェル エンジェル」はからくり小説である。と書いてある。作者お得意の、この世とあの世を行き来する物語が、この作品では、読者まで巻き込む構成になっている。さらに、境界を行き来するに止まらずこの世とあの世との見分けが曖昧になっている。梨木さんはメフィストになってしまったかのようだ。

まさしくそうなんで、初めはそれと気づかずに読み進んだが、なんか変だな、と思い途中からなるほどと思い、最後にな~んだそうなのかと気づいて、もう一度、慌てて読み返してすべてが繋がりました。

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