藍のミニアルバム

赤まんま

2010年04月08日 07:44

クロワッサンの「わ座二人展」のために



<藍の無地>のアルバム作りの手伝いを姉に依頼しておりました。
昨日出来上がってきました。

古布の藍の無地はほんとに味わい深い布です。

飾りのボタンはやはり<Sarasaya buttons>でなくては。

言葉ではこちらの意図が通じていなかったようで姉が用意した物は新しい物でどうもしっくりいきません。

この布にはこれをと話し合いながら、更紗屋さんのボタンを組み合わせていくうちに姉も納得していきました。

出来上がった物を二人でながめて「いいねえー」とうっとりしました。

「まるほどねえ、同じような時代の物がしっくりいくんだね。なんか、楽しくなって来た!もっと作りたくなった」って。

「しめた!」です。

これからきっと楽しんでこのアルバムを作ってくれる。

そうすればいいもの作りの味をしめて、どんどん楽しい人生になる。

<更紗屋ボタン>あっての今日のアルバム作りで、いい時間が過ごせました。

今後、姉が暮らす実家の一部屋に当座の展示場を移す予定です。

次の展開が楽しみになってきました。

現状を変えるのは大変エネルギーのいることだけれど、

なにか嬉しい兆しがあれば元気がでます。



  おまけ  
    
帰りがけのお客様

男性で60代は我店には珍しいです。

表に貼ってある「古典落語の会」のチラシを見て入ってこられました。

「展示会の準備中でゴタゴタしてますが・・」

「ゴタゴタから探すのがいいのです。」

「困ったな・・」と内心・・・

だって、そういう方は大抵売り物ではない物に目を付けられるからです。

案の定、我店の<のれん>をまず気に入られたようです。

「それは備品ですから・・・」

店内の色々な物に興味を示されます。

そのうち<モスグリーン>がとてもお好きだということがわかります。

直し忘れた「五人囃子」の布絵を見て

「私はどれを気に入ってるかわかりますか?」と聞くので

「はい、一番右のグリーンの着物を着ている人ですね」

「そのとおりです」

こんな会話でどんどん時間も過ぎていきます。

どうしようかなあ、もう閉店時間をとっくに過ぎていることを告げようかなと思う頃。

一枚のこいのぼりの絵を買ってくださるという、しかもこちらの言った値段より多く払うといわれる。

それは困ります。値段は決まっていますからとお断りしました。

最後に店を出る時

「今日は掘り出しをしたと、僕は思っています」と言って帰られた。

移転しても知らせてくれるようにとのこと。

「ありがとうございます」

でした。








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