年の功
神道の祭壇
先日母の五年祭をするのにホテルの一室に設えた祭壇です。
神道は一応何でもありですから、並べ方や並べる物はそれぞれの家のしきたりによるか、
神社の教えによるかみたいです。
お社は家から持参。左右に真榊 を入れた榊立て。
お社の前には三方に<酒、米 、塩 、水、 を入れた 瓶子 平瓮 水玉>を置きます。
その並びに鯛、野菜、果物、乾物、お菓子などをのお供えを並べます。
榊には神主さんが用意して下さる<しで>を家族が結ぶ手伝いをします。
幼い頃は大叔父さんの指示で大人がああだこうだ言いながら設えるのを見ていました。
まさか、自分がそんなことをすることになるなんて思ってもみませんでした。
父が逝ってしまった頃、母はもう弱っていましたから、私がすることになり。
母が逝った後も他に人がいないので私がすることになりました。
以前の人たちはそのひとつひとつのいわれや慣わしまで知っていたのですが、
残された私たちは見よう見まね、聞きかじりで、それでも分からない人ばかりなので、
叔父さんや神主さんやそのほかの情報を頼りに作り上げていきます。
もう、今では聞かずともできるようになってしましいたが・・・・
年が同じ頃の友人が時々「もう、年の功だと言える年令になったよね」といいますが、
なかなか、それも言えることがないなあと思っていました。でも、これこそは言える「年の功です」と。
余談・・雑談・・・・・
儀式の後は招待した親戚のみなさんとしばしの会食タイムです。
その折、従兄妹の兄さんとルイは瓶に入ったお神酒をカワラケで酌み交わしていました。
「下げたお神酒をこんな風に昔はみんなで酌み交すのが慣わしだった」
そうです。
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