2010年01月27日

今日はここまで

お雛様板絵
今日はここまで
時間切れでここまでです。
まだお内裏様は持ち物を持っていませんし、台座も不十分です。
桃の花もまだまだです。

今日はここまで
葉書の大きさと比較してみました。
この大きさでこの一枚で壁に飾れたならば、玄関などの少しの空間でも季節を招き入れて楽しめると思います。
  おまけ ! 
    


<読書の時間>
先日のお誕生日のプレゼントに入っていた本です。
以前、送ってくれた「家守綺譚」も面白かったのですが、これはもっと面白い。

今日はここまで
梨木香歩/著  新潮文庫

わたしはひどいことをしました。神さまはわたしたちをおゆるしになるでしょうか――。
コウコは、寝たきりに近いおばあちゃんの深夜のトイレ当番を引き受けることで熱帯魚を飼うのを許された。夜、水槽のある部屋で、おばあちゃんは不思議な反応を見せ、少女のような表情でコウコと話をするようになる。ある日、熱帯魚の水槽を見守る二人が目にしたものは――なぜ、こんなむごいことに。コウコの嘆きが、おばあちゃんの胸奥に眠る少女時代の切ない記憶を呼び起こす……。


「細工は流々仕上げを御覧じろ」という題の神田橋 篠治<精神科医>
の解説がまた面白いと思った。
「エンジェル エンジェル エンジェル」はからくり小説である。と書いてある。作者お得意の、この世とあの世を行き来する物語が、この作品では、読者まで巻き込む構成になっている。さらに、境界を行き来するに止まらずこの世とあの世との見分けが曖昧になっている。梨木さんはメフィストになってしまったかのようだ。

まさしくそうなんで、初めはそれと気づかずに読み進んだが、なんか変だな、と思い途中からなるほどと思い、最後にな~んだそうなのかと気づいて、もう一度、慌てて読み返してすべてが繋がりました。


  • LINEで送る

同じカテゴリー(板絵)の記事画像
夏の扉
同じカテゴリー(板絵)の記事
 夏の扉 (2011-07-08 08:49)

Posted by 赤まんま at 23:47│Comments(2)板絵
この記事へのコメント
教えてくださってありがとうございます。
そこらにある本を適当に手にとって読むと時間の無駄だったと思うこともあって
どなたかが良かった面白かったと言われる本を教えていただくと良い本に当たる確率が高くなるでしょう。
読んでみます。
Posted by つつじ at 2010年01月28日 19:36
つつじ様

この不思議な感覚が好きなんですが、短い小説であっという間に読めます。
Posted by 葉曼陀羅葉曼陀羅 at 2010年01月29日 08:53
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
今日はここまで
    コメント(2)