「葉曼陀羅さあ日誌」

届きました。


もう長い間ご無沙汰している知人から。
「サラダ玉葱」なるもの。

あれはもう随分と前のことになりますが、
そうです、私の両親が存命中でしたから、十年近くなります。
もう一人の友人と我店に現れたその人は、
いかにも＜キャリアウーマン＞という感じの人でした。
はきはきして気持ちのいい話し方で
隣の友人に「この人となら仕事が出来ると思う」と言った。
その場で仕事の話になった。
五社合同で、工業製品のプロジェクトを立ち上げたばかりの時。
布絵の葉書をその製品に載せて柔らかいイメージを作って宣伝販売使うということでした。
面白そうだと思ってすぐに「よろしく」と返事した。
それからが大変です。
出来る人だからどんどん仕事が始まっていく。
一週間で何百枚という葉書をこなすことになる。
私は作る仕事だからジッとしているのだけれど、彼女はあちこち走り回って残業三昧。
でも、さすが大家族の台所も切り盛りしながら、従業員も抱えている人だから！
こちらの時間はよく配慮してくださって有難いことだった。
そこが男にはできない気遣いです。
そんなこんなである面、ぬくぬくと仕事をさせてもらいましたが、
大きな仕事をするには向いてない手仕事で、しかも出来の悪い私ですから、
問題もあり、要望に応えらられないことも出てきましたし、
お世話になりっぱなしで仕事は終了しました。


ここ数年は年賀状だけのお付き合いに・・・
そして・・・・・・・・・・・・・
今朝の宅急便。

今夜の食事で頂いてからお礼の電話をしました。
「一緒に仕事したあの時の感謝の気持ちは忘れたことがありませんのにご無沙汰してしまって・・
少しですがどうぞ召し上がってくださいね。そしてまた、来年の年賀状の布絵をよろしく」と言われた。
こちらの言うことを言われてしまった。
心からの言葉が伝わってくる。
「参った！」です。
随分勝手を言って迷惑もかけているから・・・・
言葉に詰まってしまった。

こういう生き方をしている人に会えて感謝です。

感謝しています