母のレシピから
<郷土料理 酒寿司>を11人でつくりました。
春の季節料理ですから時期限定のものです。
3月末からギリギリ5月もはじめまでが季節になります。
今回は申し訳なくも私事情で遅くなってしまいました。
まず、桜鯛が主役でそれが取れる時期にと聞きました。
それから山椒の芽、蕗、竹の子、青高菜の漬物などが欠かせない脇役になります。
すべてが旬で香り豊かな時期にということですから、短い期間になってしまいます。
この酒寿司用の塗り桶が母の遺産です。
母の母のその前からの遺産でもあります。
母が記したラベルが付いていました。
管理が悪くて桶の内側にひびをいれてしまいました。
これからどうするか考え中です。
そして、この桶の中身になる酒寿司のレシピもそうです。
この町のそれぞれの家庭で様々な材料での作り方が伝わっているのだと思います。
私に伝わったのは母や祖母の味です。
母は言ってました。
「それぞれの口にあったものをそれぞれの家の味として、また新しくしてもいいのですよ」と。
母が私に伝えたものは
春の旬の香りを味わうために時期をはずさないこと。
生ものの魚介類も山菜もアクや油の強くないもの。
つまりそれぞれの香りと味を邪魔しない材料を選ぶことです。
それで、よく入っているキビナゴやアジなどを避けます。
他のレシピでツワとかフキを入れるとありますが、母のレシピはツワも避けます。
これが私の家の酒寿司になります。
一人で作る料理ではないのでみんなのちからと愛情が篭って美味しいのだと思います。
今回、母のレシピは手書きのよれよれでしたが
気まぐれアメーバのお姉さんが立派なものに生まれ変わらせて、
私の背中を押してくださったおかげで、実を結ぶことが出来ました。
とても、とても感謝しています。
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