「ひな遊び」覚書(1)
(1) あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓
今日はたのしい ひな祭り
雛祭りになぜ菱餅なのでしょう?
雛祭りも菱餅もそのルーツは中国にあります。
古代中国で上巳節(3月最初の巳の日に厄払いをする行事)
に母子草(ハハコグサ)を入れたお餅を食べる風習がありました。
それが日本に伝わりますが、母子草を使うと、母と子をついて餅にすると嫌われたこともあり、蓬(ヨモギ)を用いるようになります。蓬は大変香りの良いもの。昔から香りの強いものには邪気を払う力があるとされています。
ひな祭りに蓬餅(草餅)を食べる地方が多いのはその名残りらしい。
3色の意味にも諸説ありますが、まとめると次のようになります。
●赤……山梔子(クチナシの実)入り/魔除け/解毒作用/桃の花をイメージ
●白……菱の実入り/子孫繁栄、長寿/血圧低下/清浄、純白の雪をイメージ
●緑……蓬入り/厄除け/増血作用/健康、新緑をイメージ
<布hari絵>で作ったくちなしと母子草です。
くちなし
母子草
蓬と菱も作ることにします。
こんな風にテーマがついてくるのは大変嬉しいのです。
また、この3色を重ねる順番により、次のような春の情景をあらわしています。
・下から緑・白・赤の順番で、“雪の下には新芽(蓬)が芽吹き、桃の花が咲いている”
・下から白・緑・赤の順番で、“雪の中から新芽(蓬)が芽吹き、桃の花が咲いている”
私の作る菱餅は下段の物になります。
この場合は新しい生命の誕生を心待ちする、その情景が少し違っています。
よく調べもせずバックの色との重なりなどでそのように組み合わせていますが、昔からの行事ではすべてに謂れがあるものですから、気をつけて作りたいものだと、またしても思うことです。
お知らせ
↓
只今開催中
「春一番 おひなさま展」
鹿屋<ギャラリーあすか>にて
2月9日~3月14日まで
陶芸の里あすかのyo-koさんと二人の作品展です。
yo-koさんのひな人形は
<あすかのブログ>の方に私の撮影より良いものが載っていますのでそちらをご覧いただけると有難いです。
コチラをクリックしていただいても会場の様子をご覧いただけます。
葉曼陀羅ブログ
よろしくお願いいたします
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